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東京電力側が漁業補償に応じる姿勢を示して以来、加速度的に放射性セシウムのモニタリング検査が行われている仙台湾の魚介類。検体確保の海域、魚種の選定などで欲を残すものの、それでも遅ればせながら「現状把握」が前進したことは評価すべきでしょう。
報道によると、そろそろ局面は「対策」を迫られてきた様子。もとより福島第一原発の事故以来、福島県が精力的に行ってきたモニタリングの結果をみれば、仙台湾南部海域と阿武隈川河口域、さらには上流域にホットスポットを抱える北上川河口域の重点調査は必須であり、国の暫定規制値を上回る検体も予測できたはず。ここにきて「低レベルの放射性廃棄物(規制値超の検体)」の取り扱いが策なしでは少々お粗末過ぎると思うのですが…。 *********************************************************************************************************************** 底引き網漁が解禁されたばかりの宮城県亘理町の荒浜漁港が、福島第1原発事故の影響に苦悩している。9日朝、解禁後初の競りが行われたが、仲買人は放射能問題に対する市場の敏感な反応を懸念。漁船が混獲した流通させられない魚の処理方法も決まっておらず、再休漁の可能性に言及する関係者もいる。 底引き網漁は2カ月間の休漁を経て、今月から解禁。折悪く休漁期間中に亘理沖のヒラメやスズキなど4魚種から、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超す放射性セシウムが検出されて出荷停止や水揚げ自粛となり、逆風の中の船出となった。 9日の競りには漁船4隻が水揚げしたマガレイやタコ、アイナメなど約600キロが並び、仲買人が品定めした。ご祝儀相場もあってか、マガレイで1キロ当たり600円とほぼ平年並みの値が付いた。魚は主に東京、名古屋の市場に送られる。 立ち会った県漁協の菊地伸悦会長は「荒浜の魚は水産会社のモニタリング調査でも一切、問題なかった。自信を持って売ってほしい」と強調したが、ある仲買人は「宮城の魚というだけで、市場の反応は芳しくない」と風評被害を警戒。県漁協亘理支所の橋元勇支所長も「市場で買いたたかれれば生活に響く」と懸念する。 一緒に網に掛かった出荷できない4魚種の処理にも関係者は頭を悩ませている。水揚げ時に死んだ魚は海に投棄できず、港にある約30平方メートルの冷凍庫に保管している。焼却に応じる処分場はなく、行き場を失った魚が積まれている。 「冷凍庫は間もなく、いっぱいになる」と橋元支所長。魚の処理問題や市場の今後の動向によっては「最悪の場合は操業をやめるしかない」と窮状を訴える。 (2012年5月10日 河北新報の記事) PR |
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